FTMOチャレンジへの挑戦を決意し、アカウントタイプも選んだあなた。次なる選択は「どの取引プラットフォームを使うか?」です。
FTMOでは、世界中のトレーダーに広く利用されている主要なプラットフォーム、MetaTrader 4 (MT4)、MetaTrader 5 (MT5)、そしてcTraderの3種類を提供しています。
「MT4とMT5って何が違うの?どっちが良い?」
「cTraderってあまり聞かないけど、どんな特徴があるの?」
「自分のトレードスタイルにはどのプラットフォームが合っているんだろう?」
取引プラットフォームは、チャート分析から注文執行まで、あなたのトレード活動の司令塔となる非常に重要なツールです。使い慣れないプラットフォームを選んでしまったり、自分の戦略に必要な機能がなかったりすると、トレードのパフォーマンスに直接影響してしまいます。
この記事では、FTMOで利用可能な3つのプラットフォーム、MT4・MT5・cTraderについて、以下の点を徹底的に比較・解説します。
- 各プラットフォームの基本的な特徴と概要
- MT4 vs MT5 の具体的な違い(機能、性能、注意点)
- cTrader の独自機能と魅力、デメリット
- 【比較表】機能・性能・使いやすさを一覧比較
- あなたのトレードスタイルに合わせた最適なプラットフォームの選び方
- FTMOでのプラットフォーム選択に関する注意点・FAQ
この記事を読めば、各プラットフォームの強みと弱みを明確に理解し、あなたのトレードスキルを最大限に引き出すための最適なプラットフォームを自信を持って選択できるようになります。快適な取引環境を整え、FTMOチャレンジ成功への道を切り拓きましょう!
FTMOで選べる3つの取引プラットフォーム概要

まずは、FTMOが提供する3つのプラットフォームが、それぞれどのような特徴を持っているのか、概要を掴みましょう。
1. MetaTrader 4 (MT4) – 世界標準の定番プラットフォーム
MT4は、MetaQuotes社によって開発され、長年にわたり世界中のFXトレーダーに愛用されてきた、まさに業界標準とも言えるプラットフォームです。
- 特徴: シンプルなインターフェース、豊富なカスタムインジケーターやEA(自動売買プログラム)、安定した動作。
- 強み: 利用者が非常に多く、情報やツールが入手しやすい。多くのトレーダーが使い慣れている。
- 弱み: 開発が終了しており、最新技術への対応はMT5に劣る。動作がやや重いと感じる場合も。
2. MetaTrader 5 (MT5) – MT4の進化版・多機能プラットフォーム
MT5は、MT4の後継として開発されたプラットフォームです。MT4の基本機能を引き継ぎつつ、多くの点で機能強化・性能向上が図られています。
- 特徴: 高速な動作、豊富な時間足、高度な注文機能、経済カレンダー内蔵、より多くの標準搭載インジケーター。
- 強み: MT4より高機能・高性能。株式や先物など、FX以外のCFD商品取引にもより最適化されている。
- 弱み: MT4との完全な互換性はない(MT4用のEAやインジケーターは基本的に使えない)。MT4ほどカスタムツールの数は多くない(ただし増えつつある)。
関連情報: MT4とMT5の違いを徹底比較, 【MT5とは⁉】+α MT4を使っている人が多い理由まで
3. cTrader – モダンで直感的・板情報も魅力なプラットフォーム
cTraderは、Spotware Systems社によって開発された、比較的新しいプラットフォームです。モダンなデザインと直感的な操作性、そして詳細な板情報(Depth of Market – DOM)表示などが特徴です。
- 特徴: 洗練されたインターフェース、高速な約定スピード、詳細な板情報(DOM)表示、cAlgoによる自動売買(C#ベース)。
- 強み: デザイン性が高く操作が直感的。ECN(電子取引所)接続に適しており、透明性の高い取引環境を好むトレーダー向け。板情報を使った取引戦略が可能。
- 弱み: MT4/MT5と比較すると利用できるブローカーやカスタムツールが少ない。日本語情報もMT4/MT5ほど多くない。
【徹底比較】MT4 vs MT5 – FTMOではどちらを選ぶべき?
多くの方が悩むのが、MT4とMT5のどちらを選ぶか、という点でしょう。FTMOでの利用を前提とした場合の違いを見ていきます。
比較項目 | MetaTrader 4 (MT4) | MetaTrader 5 (MT5) | どちらが有利? |
---|---|---|---|
動作速度・安定性 | 安定しているがやや重め | より高速・軽量化 (64bit対応) | MT5 |
時間足の種類 | 9種類 (標準) | 21種類 (標準) | MT5 (より細かな分析が可能) |
標準搭載インジケーター | 約30種類 | 約38種類 | MT5 |
描画ツール | 約31種類 | 約44種類 | MT5 |
注文機能 | 基本的な注文 | より高度な注文可能 (ストップリミット注文など) | MT5 |
カスタムツール(EA/インジ) | 非常に豊富 (長年の蓄積) | 増加傾向だがMT4には劣る | MT4 (選択肢の多さ) |
言語 (EA/インジ開発) | MQL4 | MQL5 (より高機能) | MT5 (開発の自由度) |
経済カレンダー | なし (外部ツール必要) | 内蔵 | MT5 |
板情報 (DOM) | 簡易表示のみ | より詳細表示可能 | MT5 |
FTMOでの選択のポイント:
- 過去に使っていたツールをそのまま使いたいか?: もしあなたが長年MT4を使い、愛用しているカスタムインジケーターやEAがあるなら、MT4を選ぶのが自然です。MT5ではそれらは使えません。
- 最新の機能や性能を重視するか?: より多くの時間足、高度な注文機能、速い動作などを求めるなら、MT5が有利です。特にこだわりがなければ、将来性も考えてMT5を選ぶのが合理的かもしれません。
- 多くの情報やツールにアクセスしたいか?: カスタムツールの豊富さや、ネット上の情報量の多さでは、依然としてMT4に軍配が上がります。
結論としては、特別な理由(既存ツールの利用など)がなければ、高機能・高性能なMT5を選ぶのがおすすめですが、使い慣れたMT4を選ぶのも十分合理的な選択です。
cTraderの特徴と魅力 – MT系との違いは?
MT4/MT5に比べると知名度は低いかもしれませんが、cTraderには独自の魅力があります。
cTraderの主なメリット
- ✅ モダンで直感的なインターフェース: デザイン性が高く、操作が分かりやすいと感じるユーザーが多いです。カスタマイズ性も高いです。
- ✅ 高速な約定スピード: 特にECN環境での取引に最適化されており、高速で透明性の高い約定が期待できます。
- ✅ 詳細な板情報 (Depth of Market – DOM): どの価格帯にどれだけの注文が入っているか(流動性)を詳細に確認できます。これはMT4/MT5よりも優れている点であり、板読みを重視するトレーダーには大きな武器となります。
- ✅ チャート機能の充実: チャートの種類(ティック、レンジ、Renkoなど)や描画ツールも豊富です。
- ✅ cAlgoによる自動売買: C#言語をベースにした開発環境cAlgoを使ってEA(cBotと呼ばれる)を作成・利用できます。プログラミング経験者には魅力的かもしれません。
cTraderのデメリット・注意点
- ⚠️ 利用できるブローカーが少ない: FTMOでは利用できますが、他の多くのブローカーではまだ採用されていません。
- ⚠️ カスタムツールが少ない: MT4/MT5に比べて、ユーザーが作成した無料・有料のインジケーターやcBotの種類は限られます。
- ⚠️ 日本語情報が少ない: MT4/MT5ほど日本語での解説サイトやコミュニティが多くありません。
- ⚠️ 操作に慣れが必要: MT4/MT5に慣れていると、最初は操作感の違いに戸惑うかもしれません。
cTraderはこんな人におすすめ
- モダンで洗練されたインターフェースを好む人。
- 約定スピードや透明性を重視する人。
- 板情報(DOM)を使った取引戦略(スキャルピングなど)を行いたい人。
- C#でのプログラミング経験があり、自動売買に興味がある人。
- MT4/MT5以外の新しいプラットフォームを試してみたい人。
【最終結論】あなたに最適なFTMOプラットフォームはこれだ!選び方のフローチャート
ここまで解説してきた内容を踏まえ、自分に最適なプラットフォームを選ぶための簡単なフローチャート(考え方の流れ)を提案します。
- Q1. これまでMT4を長く使っていて、どうしても使い続けたいカスタムインジケーターやEAがありますか?
- YES → MT4 を選択するのが最もストレスがないでしょう。
- NO → Q2へ
- Q2. 取引において、詳細な板情報(Depth of Market)の分析が非常に重要ですか? または、モダンで直感的なインターフェースを最優先しますか?
- YES → cTrader を検討する価値があります。無料トライアルで試してみましょう。
- NO → Q3へ
- Q3. 最新の機能(多くの時間足、高度な注文、内蔵カレンダーなど)や、より高速な動作を求めますか?
- YES → MT5 がおすすめです。
- NO (MT4の機能で十分、情報量の多さを重視)→ MT4 でも問題ありません。
迷ったら?
もし特にこだわりがなく、どれを選んでいいか分からない場合は、機能面と将来性を考慮してMT5を選ぶか、情報やツールの入手のしやすさからMT4を選ぶのが無難な選択と言えるでしょう。
【重要】無料トライアルで試す!FTMOの無料トライアルでは、希望するプラットフォームを選択して実際に試すことができます。最終決定する前に、必ずトライアルで操作感や必要な機能が備わっているかを確認することを強く推奨します。
FTMOでのプラットフォーム選択に関する注意点・FAQ
Q1: FTMOチャレンジの途中でプラットフォームを変更できますか?
A1: いいえ、チャレンジ申し込み時に選択したプラットフォームを途中で変更することはできません。 最初の選択が重要です。
Q2: プラットフォームによってスプレッドや手数料は変わりますか?
A2: FTMOが提供する取引条件(スプレッド、手数料、スワップなど)は、基本的にはプラットフォーム間で違いはありません。 ただし、表示方法やサーバー環境の違いから、ごくわずかな差を感じる可能性はゼロではありません。
Q3: FTMOが提供するプラットフォームは、他のブローカーのものと同じですか?
A3: ソフトウェア(MT4/MT5/cTrader)自体は同じですが、FTMOの取引サーバーに接続されるため、スプレッドや約定スピードなどの取引条件はFTMO独自のものとなります。また、FTMO専用のカスタムインジケーターなどが提供されている場合もあります。
Q4: スマホアプリは使えますか?
A4: はい、MT4, MT5, cTraderともに公式のスマートフォンアプリ(iOS/Android)が存在し、FTMOアカウントでログインして取引が可能です。ただし、PC版と比較すると分析機能などに制限があります。 (MT5スマホアプリ版情報 も参照)
Q5: Macでも使えますか?
A5: MT4/MT5はWindows向けに開発されていますが、FTMOはMacユーザー向けにインストール方法やWebTrader版を提供している場合があります。cTraderはWeb版やMac版が提供されていることが多いです。詳細はFTMO公式サイトで確認してください。 (MT5 Mac製品での始め方 も参照)
まとめ:自分に合ったプラットフォームを選んで、FTMOトレードを快適に!
FTMOで利用できる取引プラットフォーム、MT4、MT5、cTraderの特徴と選び方について解説しました。
- MT4: 定番で安定。カスタムツール豊富。情報も多い。旧世代感は否めない。
- MT5: MT4の進化版。高機能・高性能。将来性あり。MT4ツールは使えない。
- cTrader: モダンで直感的。板情報が詳細。約定速い。ツールや情報は少なめ。
最適なプラットフォームは、あなたのトレードスタイル、経験、好みによって異なります。
この記事を参考に、各プラットフォームのメリット・デメリットを比較検討し、必ず無料トライアルで実際に試した上で、あなたが最も快適に、そして効果的にトレードできると感じるプラットフォームを選んでください。
適切なツール選びが、あなたのFTMOチャレンジ成功への大きな一歩となるはずです。