【daito式・戦闘教義】スナイパーの規律 – なぜ、あなたはトレンドの初動に乗り遅れ、高値掴みで焼かれるのか?

【daito式・戦闘教義】スナイパーの規律 – なぜ、あなたはトレンドの初動に乗り遅れ、高値掴みで焼かれるのか?

こんにちは、daitoです。

「トレンド・イズ・フレンド(トレンドは友達だ)」

FXの世界で、これほど有名で、これほど多くのトレーダーが信じ、そして、これほど多くのトレーダーが裏切られてきた言葉はありません。

あなたも、こんな経験はありませんか?

  • 明確なブレイクアウトを確認して飛び乗ったのに、そこが最高値だった(高値掴み)。
  • 押し目を待っている間に、トレンドは遥か彼方へと走り去ってしまった(機会損失)。
  • 小さな利益で満足して決済した直後、そこから相場が爆発的に伸びていくのを、ただ指をくわえて見ているしかなかった。

もし、一つでも心当たりがあるなら、それはあなたがトレンドという巨大な獣の、乗りこなし方を知らないからです。この記事では、私が6年間の実践で体系化した、トレンドの「本当の初動」を捉え、その「根っこから尻尾まで」を安全に、そして最大限に刈り取るための、『スナイパー』としての、完全な戦闘教義を解説します。

第1章:スナイパーの視点 – 戦場を、宇宙から俯瞰する

スナイパーの仕事は、目の前の小さな動きに一喜憂憂することではありません。まず、月足や週足といった、宇宙からの視点で、戦場全体の「地形」「大きな流れ」を完全に把握します。

私が「不動のライン」と呼ぶ、長期的なチャネルライン。これこそが、トレンドという巨大な川が、どちらの方向へ、どのような川幅で流れているかを示す、唯一無二の「地図」です。

この地図なくして、トレンドフォローを語ることはできません。なぜなら、あなたが今見ている短期的な上昇が、長期的な下降の一部に過ぎない「騙し」である可能性を、この地図だけが教えてくれるからです。(※ラインの引き方の神髄については、こちらの記事で詳しく解説しています。)

第2章:【実践】スナイパーの戦闘技術 – 「仕込み」、「待ち伏せ」、そして「最終奥義」

最高の「狙撃ポイント」は、どこか? その答えは、敵(市場)が、最も油断し、最も無防備になる瞬間です。スナイパーの戦術は、状況に応じて4つの階層に分かれます。

①【秘技/難易度:高】嵐の前の『ボーナス仕込み(プレ・ブレイク)』

これは、王道の「待ち伏せ」よりも、さらに一歩先を読む、極めて高度な戦術です。成功すれば絶大なリターンをもたらしますが、相応のリスクを伴うため、十分な検証と訓練が必要です。

  • 狙う場所:大きなブレイクが期待される直前の、エネルギーを溜め込んだ「レンジ相場」。特に、アセンディングトライアングルや、フラッグパターンの内部。
  • 仕込み(エントリー):レンジの上限・下限に到達するのを待つのではなく、そのレンジ内の小さな押し目や戻りを狙い、ブレイクするであろう方向へ、あらかじめエントリーします。これは、レンジの逆側を目指す「ボクサー」の逆張りとは全く異なる、「ブレイクを前提とした順張り」です。
  • 最重要ルール【建値撤退】:この「仕込み」は、あくまでボーナスステージです。エントリー後、もし価格が思惑通りにブレイクの方向へ進まず、少しでも含み益が出た瞬間に、損切りラインを「建値(エントリー価格)」に移動させます。これにより、たとえブレイクが失敗(ダマシ)に終わっても、損失をゼロに抑え、リスクなく嵐の到来を待つことができます。

この「ボーナス仕込み」が成功した時、あなたは、他の誰よりも有利な位置から、トレンドという巨大な波に乗ることができます。

三角持ち合いの押し目で仕込み。ブレイクしていった例。
環境としては上昇中のセンターライン付近で押し目買い付近でのレンジ内。

② 基本戦術(99%):完璧な『待ち伏せ(アンブッシュ)』

私たちの本命は、「ブレイク後の、最初の押し目/戻り」です。これは、トレンドフォローにおける、最もリスクが低く、最もリワードが高い、究極のA+セットアップです。

  • 偵察:市場が活発な「スナイパータイム」に、明確なレンジやチャートパターンを、ローソク足の実体が力強く「ブレイク」するのを、まずは確認します。絶対に、この時点では飛び乗りません。
  • 待ち伏せ:ブレイクに成功した価格が、一度力尽き、まるで息を整えるかのように、先ほどブレイクしたラインまで戻ってくるのを、完璧に待ち伏せます。
  • 引き金:そのラインが、今度は強力なサポート/レジスタンスとして機能し、15分足レベルで、明確な反発のプライスアクション(ピンバー、包み足など)が「確定」する。その瞬間こそが、引き金を引く、唯一のタイミングです。

③ 例外戦術(1%):嵐の中の『追撃(パシュート)』

これは、熟練したスナイパーだけが許される、例外的な戦術です。

  • 条件:市場のセンチメントが一方向に熱狂し、15分足レベルで、あまりにも巨大な「大陽線/大陰線」が出現し、押し目を待つことが、むしろ機会損失になる、と判断した場合。
  • 執行:その巨大なローソク足が「確定」した瞬間に、戻りを待たず、即座に追撃のエントリーを行います。
  • 最重要ルール:この戦術は、超短期の「火事場泥棒」です。次の足で勢いが少しでも衰えたと感じたら、利益の大小に関わらず、即座に撤退(利確)します。

④【最終奥義/難易度:激ムズ】利益加速の『ピラミッティング』

これは、スナイパーの戦術の中で、最も攻撃的で、最も大きなリターンを狙える、まさに「最終奥義」です。この技を発動できるのは、王道の「待ち伏せ」が成功し、すでに十分な含み益という「精神的なアドバンテージ」を確保している時だけです。

これは、単なる追加エントリーではありません。有利な戦況を、絶対的な勝利へと塗り替えるための、ハイリスク・ハイリターンな賭けです。

  • 発動条件:「待ち伏せ」でのエントリー後、トレンドが順調に伸び、含み益が発生している状態。
  • 追撃の引き金:主戦場である15分足よりも、さらに解像度の高い「5分足」を監視します。その5分足で、トレンドの方向へ向かう、新たな、そして明確なプライスアクション(小さな押し目からの反発など)が「確定」した瞬間、追撃の買い増し/売り増しを行います。
  • 最重要ルール【絶対防御の陣】:追撃のエントリーを行ったその瞬間に、全てのポジション(最初のエントリーと、追撃のエントリー)の損切りラインを、即座に「建値(平均取得単価)」まで引き上げます。

この「ブレークイーブン戦略」こそが、この最終奥義の核心です。 これにより、たとえ追撃が失敗し、相場が急反転したとしても、あなたは利益を失うだけで、1円の損失も出すことはありません。

絶対にマイナスにならない安全地帯から、さらなる「ボーナス利益」の上積みを狙う。 これは、非常に難易度が高く、熟練した者だけが許される技術です。慣れていない方は、まずは基本の「待ち伏せ」だけで、確実に利益を確保することを、強く推奨します。

下記がピラミッティング外貨に難しいかという実例です。

守備しながらも攻撃するのでどうしても切れやすくなります。しかし、大きな相場の押し目で追撃できれば大きなリターンが得られる場面。

なので、大きなリターンを狙っての追撃からの撤退でしたが微利益で終えられたのでこれを繰り返していくイメージです。

追撃してもこのような逆のプライスアクションを見つけたら削ぐに利確損切りし、決済。

基本的には気づいたら即決済ですが、もしも、築かず少し下がってしまったらそこで決済。または、小さな抵抗体付近に損切りを設置します。

このとき重要なのはここでマイナスになっても次のトレンドで取り返せるくらいの損失で抑えるのが重要。

ここで切れてもプラスで決済することができます。

結論:トレンドを制する者は、恐怖と欲望を制す

『スナイパー』の規律の核心は、テクニックではありません。それは、「乗り遅れるかもしれない」という恐怖(FOMO)」と、「もっと利益が伸びるはずだ」という欲望(Greed)」という、トレーダーを破滅させる2つの感情を、完全にコントロールすることです。

完璧な待ち伏せポイントが訪れるまで、何時間、あるいは何日間も、ただじっと待つ「忍耐力」。 そして、一度引き金を引くと決めたら、一切の躊躇なく行動する「決断力」

この記事で紹介した『スナイパー』の哲学が、あなたのトレードに、巨大なトレンドを乗りこなすための「勇気」と「規律」をもたらすことを、心から願っています。