【daito式・戦闘教義】スナイパーの規律 – なぜ、あなたはトレンドの初動に乗り遅れ、高値掴みで焼かれるのか?【プロップファーム想定】

【daito式・戦闘教義】スナイパーの規律 – なぜ、あなたはトレンドの初動に乗り遅れ、高値掴みで焼かれるのか?【プロップファーム想定】

2025年9月5日

「トレンド・イズ・フレンド」

嘘だ。

少なくとも、FXの世界で6年間、何度も資金を溶かしかけた僕にとっては、そうだった。

トレンドは、友達じゃなかった。
それは、僕ら凡人トレーダーの希望を喰らい、絶望を撒き散らす、あまりにも気まぐれで、残酷な「神」だった。

あなたも、この「神」に、弄ばれていないだろうか?

  • 「ここだ!」とブレイクに飛び乗った瞬間、そこが最高値。 嘲笑うかのように、グラフは奈落の底へ。
  • 「押し目を待とう…」と賢者ぶって見送ったトレンドが、二度と戻ってこないのを、ただ呆然と眺める。
  • チキン利食いした、ほんの数pips先で、人生を変えるほどの大爆発が起きている。

心当たりがありすぎて、胸が痛い?

大丈夫。それは、あなたの才能がないからじゃない。
あなたが、まだ「神の気まぐれ(=トレンド)を、読み解くための“言語”」を知らないだけなんだ。

この記事は、才能のない僕が、6年間の血と涙の果てに、ようやく手に入れた「神殺しの戦闘教義」の全てを記した、一冊の魔導書だ。

ここで語るのは、トレンドの「本当の初動」を捉え、その「根っこから尻尾まで」を、安全に、そして最大限に刈り取るための、『スナイパー』としての、完全なる戦闘記録である。

準備はいいか?
これから、君も「神」を狩る側になる。


第1章:スナイパーの視点 – 戦場を、宇宙から俯瞰する

月足
このようなトレンドを狙うのがスナイパーです。

スナイパーの仕事は、目の前の小さな動きに一喜一憂することではない。
まず、月足や週足といった、神々の視点で、戦場全体の「地形」「大きな流れ」を完全に把握する。

私が「不動のライン」と呼ぶ、長期的なチャネルライン。これこそが、トレンドという巨大な川が、どちらの方向へ、どのような川幅で流れているかを示す、唯一無二の「軍事地図」だ。

この地図なくして、トレンドフォローを語ることは許されない。なぜなら、君が今見ている短期的な上昇が、長期的な下降の一部に過ぎない「敵の陽動」である可能性を、この地図だけが見抜かせてくれるからだ。(※ラインの引き方の神髄については、こちらの記事で詳しく解説している。)

第2章:【実践】スナイパーの戦闘技術 – 「仕込み」、「待ち伏せ」、そして「最終奥義」

最高の「狙撃ポイント」は、どこか?
その答えは、敵(市場)が、最も油断し、最も無防備になる瞬間だ。
スナイパーの戦術は、状況に応じて4つの階層に分かれる。

①【秘技/難易度:高】嵐の前の『ボーナス仕込み(プレ・ブレイク)』

これは、王道の「待ち伏せ」よりも、さらに一歩先を読む、極めて高度な戦術だ。成功すれば絶大なリターンをもたらすが、相応のリスクを伴うため、十分な検証と訓練が必要となる。

  • 【狙う場所】: 大きなブレイクが期待される直前の、エネルギーを溜め込んだ「膠着状態の戦場(レンジ相場)」。特に、アセンディングトライアングルや、フラッグパターンの内部。
  • 【仕込み】: 敵が結界(レンジの上限・下限)に到達するのを待つのではない。その結界内部での、小さな小競り合い(押し目や戻り)を狙い、敵陣が崩壊するであろう方向へ、あらかじめ兵を潜ませる。これは、レンジの逆側を目指す「ボクサー」の逆張りとは全く異なる、「ブレイクを前提とした、未来への賭け」だ。
  • 【最重要ルール – 建値撤退】: この「仕込み」は、あくまでボーナスステージ。エントリー後、もし価格が思惑通りに進まず、少しでも含み益が出た瞬間に、損切りラインを「兵站基地(建値)」まで引き上げる。 これにより、たとえ作戦が失敗(ダマシ)に終わっても、兵を一人も失うことなく(損失ゼロ)、リスクなく嵐の到来を待つことができる。

この「ボーナス仕込み」が成功した時、君は、他の誰よりも有利な位置から、トレンドという巨大な津波の、波の頂に乗ることができる。

三角持ち合いの押し目で仕込み。ブレイクしていった例。
環境としては上昇中のセンターライン付近で押し目買い付近でのレンジ内。

② 基本戦術(99%):完璧な『待ち伏せ(アンブッシュ)』

我々の本命は、「ブレイク後の、最初の押し目/戻り」だ。これは、トレンドフォローにおける、最もリスクが低く、最もリワードが高い、究極のA+セットアップである。

  • 【偵察】: 市場が活発な「スナイパータイム」に、明確な結界を、ローソク足の実体が力強く「破壊」するのを、まずは確認する。絶対に、この時点では飛び乗るな。それは素人のやることだ。
  • 【待ち伏せ】: 破壊に成功した価格が、一度力尽き、まるで息を整えるかのように、先ほど破壊した結界の瓦礫の上まで戻ってくるのを、完璧に待ち伏せる。
  • 【引き金】: その瓦礫が、今度は強力な「要塞」として機能し、15分足レベルで、明確な反撃の狼煙(ピンバー、包み足など)が「確定」する。その瞬間こそが、引き金を引く、唯一のタイミングだ。

③ 例外戦術(1%):嵐の中の『追撃(パシュート)』

これは、熟練したスナイパーだけが許される、例外的な戦術である。

  • 【条件】: 市場のセンチメントが一方向に熱狂し、15分足レベルで、あまりにも巨大な「神の槌(大陽線/大陰線)」が振り下ろされ、押し目を待つことが、むしろ機会損失になる、と判断した場合。
  • 【執行】: その神の槌が大地に突き刺さり、「確定」した瞬間に、戻りを待たず、即座に追撃を開始する。
  • 【最重要ルール】: この戦術は、超短期の「火事場泥棒」だ。次の足で嵐の勢いが少しでも衰えたと感じたら、利益の大小に関わらず、即座に撤退する。

④【最終奥義/難易度:激ムズ】利益加速の『ピラミッティング』

これは、スナイパーの戦術の中で、最も攻撃的で、最も大きなリターンを狙える、まさに「最終奥義」だ。この技を発動できるのは、王道の「待ち伏せ」が成功し、すでに十分な含み益という「精神的なアドバンテージ」を確保している時だけである。

  • 【発動条件】: 「待ち伏せ」でのエントリー後、トレンドが順調に伸び、含み益が発生している状態。
  • 【追撃の引き金】: 主戦場である15分足よりも、さらに解像度の高い「5分足」を監視する。その5分足で、トレンドの方向へ向かう、新たな、そして明確な反撃の狼煙(小さな押し目からの反発など)が「確定」した瞬間、追撃の増援部隊を投入する。
  • 【最重要ルール – 絶対防御の陣】: 増援部隊を投入したその瞬間に、全部隊(全てのポジション)の撤退ライン(損切り)を、即座に「兵站基地(建値)」まで引き上げる。

この「ブレークイーブン戦略」こそが、この最終奥義の核心だ。
これにより、たとえ追撃が失敗し、敵の奇襲(急反転)を受けたとしても、君は利益を失うだけで、兵を一人も失うことはない。

絶対にマイナスにならない安全地帯から、さらなる「ボーナス利益」の上積みを狙う。
これは、非常に難易度が高く、熟練した者だけが許される技術だ。慣れていない者は、まずは基本の「待ち伏せ」だけで、確実に勝利を確保することを、強く推奨する。

下記がピラミッティング外貨に難しいかという実例です。

守備しながらも攻撃するのでどうしても切れやすくなります。しかし、大きな相場の押し目で追撃できれば大きなリターンが得られる場面。

なので、大きなリターンを狙っての追撃からの撤退でしたが微利益で終えられたのでこれを繰り返していくイメージです。

追撃してもこのような逆のプライスアクションを見つけたら削ぐに利確損切りし、決済。

基本的には気づいたら即決済ですが、もしも、築かず少し下がってしまったらそこで決済。または、小さな抵抗体付近に損切りを設置します。

このとき重要なのはここでマイナスになっても次のトレンドで取り返せるくらいの損失で抑えるのが重要。

ここで切れてもプラスで決済することができます。

結論:トレンドを制する者は、恐怖と欲望を制す

『スナイパー』の規律の核心は、テクニックではない。
それは、「乗り遅れるかもしれない」という恐怖(FOMO)と、「もっと利益が伸びるはずだ」という欲望(Greed)という、トレーダーを破滅させる2つの感情を、完全にコントロールすることだ。

完璧な待ち伏せポイントが訪れるまで、何時間、あるいは何日間も、ただじっと待つ「忍耐力」
そして、一度引き金を引くと決めたら、一切の躊躇なく行動する「決断力」

この記事で紹介した『スナイパー』の哲学が、君のトレードに、巨大なトレンドを乗りこなすための「勇気」と「規律」をもたらすことを、心から願っている。